セナとテーマ曲② 特別番組編



1994年5月1日のセナの事故後、フジテレビでは予定を変更してセナの追悼特別番組を組み、 また各局でもニュース等で大きく取り上げた。 しかしこの時はセナの功績を称えるというよりも、状況説明と事故原因の究明が主だったように感じる。

事故から3ヶ月が経過した8月になり、フジテレビでは3時間に渡って、 「至上の愛とともに…さらばアイルトン・セナ」という特別番組を放送した。 これはセナの生い立ちからF1に駆け上がっていく過程、 そしてF1での10年間の輝かしき軌跡がうまくまとめられていた。

この特番のオープニング(CM導入時)で流され、以後もセナの回想シーン等でしばし使用されていたのが、 映画「MY LIFE」 サウンドトラックである。 この映画では、主人公の男性とその妻との間に子供を授かるが、主人公は病気で余命わずかと宣告される。 しかし主人公は将来成長した息子のために前向きに生きて、 ビデオで自らの生きた証を残そうとするといった内容である。 短い人生を一生懸命に生きる…そんなところがセナと重なってくるかもしれない。

また、特番のエンディングを飾ったのが、Don Airey(ドン・エイリー)のアルバム「K2」収録の 「SONG FOR AL(アルに捧げる歌)」である。 哀愁ある英語のボーカル曲で、セナの偉大なるレース人生を感動的に醸し出している。

この特番は限られた時間の中でエッセンスだけを抜き出し、 とてもうまくまとめられていたと思う。 ぜひとも再放送やDVD等での商品化を検討してほしいと思わせる内容だった。


またセナは生前、昭和シェル石油のCMにも出演していた。 そのCMで使われていて最も有名な曲が、 「ALL ALONE[音速の貴公子のテーマ]」(GOTA・屋敷豪太)である。 私の中では、走っているセナではなく、 ピットで厳しい眼差しでセッティングを考えたりモニターを見ているセナの姿を連想させる。


これらはいずれも、セナのイメージに合った(合わせた)テーマ曲だったと思う。 また曲にセナの様々なシーンをだぶらせることによって、違った聴こえ方がしてくるかもしれない。

ここで紹介した曲以外にも、例えば昭和シェル石油ではいろいろなバージョンのセナ出演CMが製作された。 それらの曲についてご存知の方、掲示板やメール等でご連絡くだされば、と思います。


(2004年7月更新)
フィジケラファンのH.N ふぃじこさんから、 80年代後半に昭和シェル石油のCMで使われていた曲が、「私は嵐」(SHOW-YA)で あるという情報をいただきました。

「私は嵐」はSHOW-YAのベストアルバムに収録されているということですが、 私の地元のレンタルCDショップでは見つからず、ただ今確認途中です。 ふぃじこさん、貴重な情報をありがとうございました!


(2005年6月更新)
jamboさんから、昭和シェルのCM曲で、「TELL ME」(VOW WOW) という曲があるという情報をいただきました。

しゅうさんからは、同じく昭和シェルのCM曲で、「限界LOVERS」(SHOW-YA) の情報をいただきました。

銀河鉄棒さんからは、上記の2曲について掲示板にて情報をいただきました。

いずれも、だいぶ前に情報をいただきましたが、なかなか更新できず申し訳ありませんでした。 jamboさん、しゅうさん、銀河鉄棒さん、貴重な情報をありがとうございました!


(2005年9月更新)
Bearさんから、ドン・エイリーの「SONG FOR AL(アルに捧げる歌)」が収録されているアルバム「K2」が、 新品で購入できるという情報をいただきました。

http://www.donairey.jp/

Bearさん、貴重な情報をありがとうございました!



曲名
アーティスト
収録形態
レーベル
コード番号
入手
映画「MY LIFE」
サウンドトラック
JOHN BARRY
アルバム
Epic/Sony Records
ESCA 5917
SONG FOR AL
Don Airey
アルバム
「K2」
MCA Records
255 981-2(フランス)
ALL ALONE
[音速の貴公子のテーマ]
GOTA(屋敷豪太)
シングル
Sony Records
SRDL 3591
△(オークション等)



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