1985年9月13-15日
ベルギー スパ・フランコルシャン サーキット
この年のベルギーGPは6月2日に予定されていたが、
補修された路面がひび割れしてしまい、9月の第13戦に延期された。 金曜日、午前中からセナのマシンにトラブルが多発。 問題解決&エンジン交換は午後の予選の時間まで費やしてしまう。 やっと走れた予選アタックもターボが壊れてしまうなど、暫定18位に沈む。 しかし土曜日はきっちりとマシンセッティングを煮詰め、 プロスト(マクラーレン)に0.097秒差の2位につけた。 決勝レースはウエットコンディション。スタートでセナが先行し、 さらに1コーナーでピケがスピンし後続車を混乱させたために、 セナがさらにリードを広げた。 この日は典型的なスパ・ウェザー。さっきまで降っていた雨がやみ、路面も中途半端に乾いてくる。 セナはいち早くスリックタイヤに交換。その間にマンセル(ウイリアムズ)に先行を許すが、 オールージュ前のストレートで首位奪還。そのまま危なげない走りでトップでチェッカーを受けた。 セナはこれで2勝目。濡れた路面などの特殊な状況では そのドライビングテクニックが一段と光り輝き、 さらにレースを読み、タイヤ交換などの的確な判断力も兼ね備えていることも証明した。 レースが終わる頃には、雲の切れ間から柔らかな日差しも見られたが、 これはセナの輝かしい将来を予感させるようだった。 |
ドライバー |
チーム |
タイム・備考 |
|
PP |
アラン・プロスト | マクラーレン・TAGポルシェ | 1'55"306 |
2位 |
アイルトン・セナ | ロータス・ルノー | 1'55"403 |
3位 |
ネルソン・ピケ | ブラバム・BMW | 1'55"648 |
4位 |
ミケーレ・アルボレート | フェラーリ | 1'56"021 |
5位 |
ステファン・ヨハンソン | フェラーリ | 1'56"585 |
6位 |
テイリー・ブーツェン | アロウズ・BMW | 1'56"697 |
ドライバー |
チーム |
タイム・備考 |
|
優勝 |
アイルトン・セナ | ロータス・ルノー | 1゚34'19"893 |
2位 |
ナイジェル・マンセル | ウイリアムズ・ホンダ | 1゚34'48"315 |
3位 |
アラン・プロスト | マクラーレン・TAGポルシェ | 1゚35'15"002 |
4位 |
ケケ・ロズベルグ | ウイリアムズ・ホンダ | 1゚35'35"183 |
5位 |
ネルソン・ピケ | ブラバム・BMW | 1Lap |
6位 |
デレック・ワーウィック | ルノー | 1Lap |
FL |
アラン・プロスト | マクラーレン・TAGポルシェ | 2'01"730 |