オーストリアの週末、セナは終始マシントラブルに悩まされることになる。 金曜予選はエンジンの不調によりチームメイトのダンフリーズのマシンを用い9位。 土曜日には自分のマシンに乗り込むがバランスとグリップに悩まされこのセッション7位。 2日間の合計ではこの年ワーストの8位に沈んだ。 決勝レースでもスタート早々に7位に順位を上げるが、 早くも左フロントタイヤにブリスターができ8周目にタイヤ交換のためにピットイン。 コースに戻り追撃が期待されたが、 今度は3周後にエンジンのミスファイアが悪化し再びピットインした。 その後もう一度コース上に復帰するが、 ラップタイムは他車と比較にならないほど遅いもので、コース上に留まるのが精一杯だった。 結局、このままピット戻りレースを諦めた。 セナは見せ所を作ることもできずにリタイアしてしまったが、 このことは逆にセナのキャリアの中では貴重だとも言える。 セナはほとんどのレースで、不利な状況の中でも 自らの腕で何らかのパフォーマンスを見せてくれるからだ。 しかし今回は金曜から完全に、ドライバーにはどうすることもできないような マシンの不調が影響した。 セナはルノーのパワー不足にも不満を持ち、水面下でホンダとの交渉を続けている最中だった。 |
ドライバー |
チーム |
タイム・備考 |
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PP |
テオ・ファビ | ベネトン・BMW | 1'23"549 |
2位 |
ゲルハルト・ベルガー | ベネトン・BMW | 1'23"743 |
3位 |
ケケ・ロズベルグ | マクラーレン・TAGポルシェ | 1'23"903 |
4位 |
リカルド・パトレーゼ | ブラバム・BMW | 1'24"044 |
5位 |
アラン・プロスト | マクラーレン・TAGポルシェ | 1'24"346 |
6位 |
ナイジェル・マンセル | ウイリアムズ・ホンダ | 1'24"635 |
8位 |
アイルトン・セナ | ロータス・ルノー | 1'25"249 |
ドライバー |
チーム |
タイム・備考 |
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優勝 |
アラン・プロスト | マクラーレン・TAGポルシェ | 1゚21'22"531 |
2位 |
ミケーレ・アルボレート | フェラーリ | 1゚21'57"307 |
3位 |
ステファン・ヨハンソン | フェラーリ | 1Lap |
4位 |
アラン・ジョーンズ | ローラ・フォード | 1Lap |
5位 |
パトリック・タンベイ | ローラ・フォード | 1Lap |
6位 |
クリスチャン・ダナー | アロウズ・BMW | 1Lap |
リタイア |
アイルトン・セナ | ロータス・ルノー | 13周、エンジン |
FL |
ゲルハルト・ベルガー | ベネトン・BMW | 1'29"444 |