1986年 オーストリアGP


1986年8月15-17日
オーストリア エステルライヒリンク

予選:8位 決勝:リタイア


オーストリアの週末、セナは終始マシントラブルに悩まされることになる。

金曜予選はエンジンの不調によりチームメイトのダンフリーズのマシンを用い9位。 土曜日には自分のマシンに乗り込むがバランスとグリップに悩まされこのセッション7位。 2日間の合計ではこの年ワーストの8位に沈んだ。

決勝レースでもスタート早々に7位に順位を上げるが、 早くも左フロントタイヤにブリスターができ8周目にタイヤ交換のためにピットイン。 コースに戻り追撃が期待されたが、 今度は3周後にエンジンのミスファイアが悪化し再びピットインした。

その後もう一度コース上に復帰するが、 ラップタイムは他車と比較にならないほど遅いもので、コース上に留まるのが精一杯だった。 結局、このままピット戻りレースを諦めた。

セナは見せ所を作ることもできずにリタイアしてしまったが、 このことは逆にセナのキャリアの中では貴重だとも言える。 セナはほとんどのレースで、不利な状況の中でも 自らの腕で何らかのパフォーマンスを見せてくれるからだ。

しかし今回は金曜から完全に、ドライバーにはどうすることもできないような マシンの不調が影響した。 セナはルノーのパワー不足にも不満を持ち、水面下でホンダとの交渉を続けている最中だった。



予選結果

 
ドライバー
チーム
タイム・備考
PP
 テオ・ファビ  ベネトン・BMW  1'23"549
2位
 ゲルハルト・ベルガー  ベネトン・BMW  1'23"743
3位
 ケケ・ロズベルグ  マクラーレン・TAGポルシェ  1'23"903
4位
 リカルド・パトレーゼ  ブラバム・BMW  1'24"044
5位
 アラン・プロスト  マクラーレン・TAGポルシェ  1'24"346
6位
 ナイジェル・マンセル  ウイリアムズ・ホンダ  1'24"635
8位
 アイルトン・セナ  ロータス・ルノー  1'25"249


決勝結果

 
ドライバー
チーム
タイム・備考
優勝
 アラン・プロスト  マクラーレン・TAGポルシェ  1゚21'22"531
2位
 ミケーレ・アルボレート  フェラーリ  1゚21'57"307
3位
 ステファン・ヨハンソン  フェラーリ  1Lap
4位
 アラン・ジョーンズ  ローラ・フォード  1Lap
5位
 パトリック・タンベイ  ローラ・フォード  1Lap
6位
 クリスチャン・ダナー  アロウズ・BMW  1Lap
リタイア
 アイルトン・セナ  ロータス・ルノー  13周、エンジン
 
     
FL
 ゲルハルト・ベルガー  ベネトン・BMW  1'29"444




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