1988年 カナダGP


1988年6月10-12日
カナダ ジル・ビルヌーブ サーキット

予選:PP(21回目) 決勝:優勝(8回目)


モナコでの単独クラッシュで、セナはレースを走りきることの大切さ、 そしてそれ以上に自分自身をコントロールすることを学んでいった。 そしてこのカナダ以降、さらに人間的強さを増したセナがチャンピオンへ向けて怒涛の進撃を開始する。

予選は金曜、土曜共に最速で5戦連続PP獲得。しかし2番手プロストとの差は0.2秒を切っており、 決勝ではプロストにも十分チャンスがある。

レースがスタートすると、2番手ながら有利なラインからのスタートのプロストが先行し、セナが追走する。 セナはじっと機を待ち、プロストが周回遅れの処理にてこずっていた19周目のヘアピンでズバッとインをつく。 その後はセナ、プロストの順に危なげなくレースは進み、結局プロストを6秒引き離してセナが勝利。

モナコの一件以来、「速いセナ、強いプロスト」と評せられてきたが、 速さと共に強さ、したたかさをも兼ね備えていたレースだった。

セナは総合ポイントでも2位に上がり、ここから熾烈な「セナ・プロ決戦」が始まっていく。



予選結果

 
ドライバー
チーム
タイム・備考
PP
 アイルトン・セナ  マクラーレン・ホンダ  1'21"681
2位
 アラン・プロスト  マクラーレン・ホンダ  1'21"863
3位
 ゲルハルト・ベルガー  フェラーリ  1'22"719
4位
 ミケーレ・アルボレート  フェラーリ  1'23"296
5位
 アレッサンドロ・ナニーニ  ベネトン・フォード  1'23"968
6位
 ネルソン・ピケ  ロータス・ホンダ  1'23"995


決勝結果

 
ドライバー
チーム
タイム・備考
優勝
 アイルトン・セナ  マクラーレン・ホンダ  1゚39'46"618
2位
 アラン・プロスト  マクラーレン・ホンダ  1゚39'52"552
3位
 テイリー・ブーツェン  ベネトン・フォード  1゚40'38"027
4位
 ネルソン・ピケ  ロータス・ホンダ  1Lap
5位
 イワン・カペリ  マーチ・ジャッド  1Lap
6位
 ジョナサン・パーマー  ティレル・フォード  2Laps
 
     
FL
 アイルトン・セナ  マクラーレン・ホンダ  1'24"973




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