衝撃のモナコGPから2週間、世界がセナの走りを注目するようになる。 予選は金曜・土曜共に9位。 TAGポルシェやBMW、ルノーなどの強力エンジンに比べてパワー不足のハートエンジンで、PPピケから2秒差、 チームメイトのチェコットと比較すると4秒以上速い。 このことからもセナがトールマンのマシン性能を100%か、それ以上引き出していることがわかる。 レースは、序盤は快走し15周目には6位入賞圏内にまで上がる。 しかし中盤以降は数台に抜かれて9位までポジションダウン。 その後、順位を上げたが結局入賞にはあと一歩とどかず、 優勝のピケから2周遅れの7位でフィニッシュした。 中盤のポジションダウンは、セナの体力にも問題があった。 しかしこの後、専属トレーナー、ヌノ・コブラとのトレーニングにより、 「強靭」というよりも、「しなやか」で持久力のある肉体を作り上げていくことになる。 最終的には、無駄なエネルギーを燃焼させないために、 心拍数をも完全にコントロールしていたという。 |
ドライバー |
チーム |
タイム・備考 |
|
PP |
ネルソン・ピケ | ブラバム・BMW | 1'25"442 |
2位 |
アラン・プロスト | マクラーレン・TAGポルシェ | 1'26"198 |
3位 |
エリオ・デ・アンジェリス | ロータス・ルノー | 1'26"306 |
4位 |
デレック・ワーウィック | ルノー | 1'26"420 |
5位 |
ルネ・アルヌー | フェラーリ | 1'26"549 |
6位 |
ミケーレ・アルボレート | フェラーリ | 1'26"764 |
9位 |
アイルトン・セナ | トールマン・ハート | 1'27"448 |
ドライバー |
チーム |
タイム・備考 |
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優勝 |
ネルソン・ピケ | ブラバム・BMW | 1゚46'23"748 |
2位 |
ニキ・ラウダ | マクラーレン・TAGポルシェ | 1゚46'26"360 |
3位 |
アラン・プロスト | マクラーレン・TAGポルシェ | 1゚47'51"780 |
4位 |
エリオ・デ・アンジェリス | ロータス・ルノー | 1Lap |
5位 |
ルネ・アルヌー | フェラーリ | 2Laps |
6位 |
ナイジェル・マンセル | ロータス・ルノー | 2Laps |
7位 |
アイルトン・セナ | トールマン・ハート | 2Laps |
FL |
ネルソン・ピケ | ブラバム・BMW | 1'28"763 |