1984年 カナダGP


1984年6月15-17日
カナダ ジル・ビルヌーブ サーキット

予選:9位 決勝:7位


衝撃のモナコGPから2週間、世界がセナの走りを注目するようになる。

予選は金曜・土曜共に9位。 TAGポルシェやBMW、ルノーなどの強力エンジンに比べてパワー不足のハートエンジンで、PPピケから2秒差、 チームメイトのチェコットと比較すると4秒以上速い。 このことからもセナがトールマンのマシン性能を100%か、それ以上引き出していることがわかる。

レースは、序盤は快走し15周目には6位入賞圏内にまで上がる。 しかし中盤以降は数台に抜かれて9位までポジションダウン。 その後、順位を上げたが結局入賞にはあと一歩とどかず、 優勝のピケから2周遅れの7位でフィニッシュした。

中盤のポジションダウンは、セナの体力にも問題があった。 しかしこの後、専属トレーナー、ヌノ・コブラとのトレーニングにより、 「強靭」というよりも、「しなやか」で持久力のある肉体を作り上げていくことになる。 最終的には、無駄なエネルギーを燃焼させないために、 心拍数をも完全にコントロールしていたという。



予選結果

 
ドライバー
チーム
タイム・備考
PP
 ネルソン・ピケ  ブラバム・BMW  1'25"442
2位
 アラン・プロスト  マクラーレン・TAGポルシェ  1'26"198
3位
 エリオ・デ・アンジェリス  ロータス・ルノー  1'26"306
4位
 デレック・ワーウィック  ルノー  1'26"420
5位
 ルネ・アルヌー  フェラーリ  1'26"549
6位
 ミケーレ・アルボレート  フェラーリ  1'26"764
9位
 アイルトン・セナ  トールマン・ハート  1'27"448


決勝結果

 
ドライバー
チーム
タイム・備考
優勝
 ネルソン・ピケ  ブラバム・BMW  1゚46'23"748
2位
 ニキ・ラウダ  マクラーレン・TAGポルシェ  1゚46'26"360
3位
 アラン・プロスト  マクラーレン・TAGポルシェ  1゚47'51"780
4位
 エリオ・デ・アンジェリス  ロータス・ルノー  1Lap
5位
 ルネ・アルヌー  フェラーリ  2Laps
6位
 ナイジェル・マンセル  ロータス・ルノー  2Laps
7位
 アイルトン・セナ  トールマン・ハート  2Laps
 
     
FL
 ネルソン・ピケ  ブラバム・BMW  1'28"763




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