1984年 オーストリアGP


1984年8月17-19日
オーストリア エステルライヒリンク

予選:10位 決勝:リタイア


ハートエンジンはターボを大きくし改良されたが、回転数はさほど変わらない。 セナは、「スペアカーに搭載されているエンジンの方がいい」と判断。

予選では金曜10位、土曜には若干タイムを更新したものの10位は変わらず。 スペアカーのエンジンは、予選時には間に合わなかったが、 決勝はレースカーにスペアカーのエンジンを載せ換えてスタートしている。

決勝レースは、10位スタートからすぐに7位にジャンプアップ。 デ・アンジェリス(ロータス)をパスし健闘するが、 その直後からエンジンのパワーダウン。3周後にはデ・アンジェリスに抜き返される。

その後、セナの前を走っていたデ・アンジェリスとワーウィック(ルノー)がエンジントラブルでリタイア。 プロスト(マクラーレン)はコースアウト、バリアに激突し、セナは一時3位に浮上。 いつものことながら、非力なマシン・エンジンで善戦する。

32周目、タンペイ(ルノー)が迫ってくるが、セナはエンジンが不調であえて抵抗しようとはしない。 結局、油圧も低下し35周目に完全にエンジンが壊れる前にピットに戻りレースを終えた。

特にプロストなどに比べると、セナはマシンに負担のかかるドライビングをしているのでは、といった印象もあるかもしれないが、 この頃からすでにマシンの状況を機械のように把握し、マシンに優しく無理なドライビングはなかったように感じる。



予選結果

 
ドライバー
チーム
タイム・備考
PP
 ネルソン・ピケ  ブラバム・BMW  1'26"173
2位
 アラン・プロスト  マクラーレン・TAGポルシェ  1'26"203
3位
 エリオ・デ・アンジェリス  ロータス・ルノー  1'26"318
4位
 ニキ・ラウダ  マクラーレン・TAGポルシェ  1'26"715
5位
 パトリック・タンベイ  ルノー  1'26"748
6位
 デレック・ワーウィック  ルノー  1'27"123
10位
 アイルトン・セナ  トールマン・ハート  1'29"200


決勝結果

 
ドライバー
チーム
タイム・備考
優勝
 ニキ・ラウダ  マクラーレン・TAGポルシェ  1゚21'12"851
2位
 ネルソン・ピケ  ブラバム・BMW  1゚21'36"376
3位
 ミケーレ・アルボレート  フェラーリ  1゚22'01"849
4位
 テオ・ファビ  ブラバム・BMW  1゚22'09"163
5位
 テイリー・ブーツェン  アロウズ・BMW  1Lap
6位
 マルク・スレール  アロウズ・BMW  1Lap
リタイア
 アイルトン・セナ  トールマン・ハート  35周、エンジン
 
     
FL
 ニキ・ラウダ  マクラーレン・TAGポルシェ  1'32"882




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