1985年8月2-4日
ドイツ ニュルブルクリンク
この年のドイツGPはニュルブルクリンクで行われた。
翌年以降は今日に至るまでホッケンハイムリンクがドイツGPの舞台になり、
ニュルはこの後しばらくF1レースは行われることはなかったが、
1995年以降、ルクセンブルクGPやヨーロッパGPとしてF1開催されている。 セナは金曜予選でマシントラブルのために1度しかタイムアタックできずに5位。 土曜は雨が降り、金曜の不本意な順位のままレースに臨む。 PPのファビ(トールマン)からは1.3秒差だったが、 2位のヨファンソン(フェラーリ)との差は0.2秒を切っている。 もう何度かアタックできれば…。 決勝ではスタートで大混乱。PPのファビが出遅れ、 フェラーリ同士の接触などの隙にセナがスルスル抜け出し、一瞬トップに立つ。 その後すぐにロズベルグ(ウイリアムズ)にトップを明け渡すが、 セナもロズベルグの背後にピタリとつけ、後続を引き離してマッチレースへ。 そして16周目のヘアピンでインを突きロズベルグをかわし1位に躍り出た。 セナはトップに立ってからもロズベルグ以下を引き離しこのまま独走かと思われたが、 28周目にドライブシャフトが破損してスローダウン。 そのままピットに戻りリタイアを余儀なくされた。 「ギアがニュートラル状態になってしまった」 セナはまたしても1位を快走しながら、不運なトラブルにより完走すらできずにリタイアした。 しかし数字には表れないが、その走りは関係者やファンを常に引き付ける輝きを放っていた。 レースはアルボレート(フェラーリ)が生涯最後の優勝。 さらにフェラーリにとっては、この後1987年日本GPまで37戦優勝から見放されることになる。 |
ドライバー |
チーム |
タイム・備考 |
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PP |
テオ・ファビ | トールマン・ハート | 1'17"429 |
2位 |
ステファン・ヨハンソン | フェラーリ | 1'18"616 |
3位 |
アラン・プロスト | マクラーレン・TAGポルシェ | 1'18"725 |
4位 |
ケケ・ロズベルグ | ウイリアムズ・ホンダ | 1'18"781 |
5位 |
アイルトン・セナ | ロータス・ルノー | 1'18"792 |
6位 |
ネルソン・ピケ | ブラバム・BMW | 1'18"802 |
ドライバー |
チーム |
タイム・備考 |
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優勝 |
ミケーレ・アルボレート | フェラーリ | 1゚35'31"337 |
2位 |
アラン・プロスト | マクラーレン・TAGポルシェ | 1゚35'42"998 |
3位 |
ジャック・ラフィット | リジェ・ルノー | 1゚36'22"491 |
4位 |
テイリー・ブーツェン | アロウズ・BMW | 1゚36'26"616 |
5位 |
ニキ・ラウダ | マクラーレン・TAGポルシェ | 1゚36'45"309 |
6位 |
ナイジェル・マンセル | ウイリアムズ・ホンダ | 1゚36'48"157 |
リタイア |
アイルトン・セナ | ロータス・ルノー | 27周、CVジョイント |
FL |
ニキ・ラウダ | マクラーレン・TAGポルシェ | 1'22"806 |