1986年 ブラジルGP


1986年3月21-23日
ブラジル アウトドローモ・インターナショナル・ド・リオ・デ・ジャネイロ(ジャカレパガ)

予選:PP(8回目) 決勝:2位


ロータスでの2年目のシーズンを迎えた。 セナはワーウィックのチーム入りを拒むなど、早くもチーム内の主導権を握っていた。 この年のチームメイトはダンフリーズ。セナは強力なライバルがチームメイトになることを拒んだのではなく、 ただでさえ十分とはいえないロータスのチーム力が分散されず、 少しでも自分にチーム力を集中させたかったようだ。

金曜予選は同じブラジル人の先輩ピケ(ウイリアムズ)がトップタイムで、セナは2位。 土曜予選も1回目のアタックは平凡なタイムに終わったセナだったが、 ウイングのセッティングを変更し残り5分でコースインし、 1回目のタイムを2秒近く刻んでピケにも0.7秒の差をつけてのPP。

決勝レースがスタートすると、3番手スタートのマンセルが猛チャージをかけセナに並びかけるが、 サイド・バイ・サイドのバトルの末マンセルはコースアウト。 マンセルの立場からは、「セナに押し出された」といった感じだったのだろう。 マンセルはステアリングを投げ捨て怒り、セナへの敵対心をより一層強めていく。

3周目にはピケがセナに襲いかかる。パワフルなホンダターボエンジンを搭載したウイリアムズは強力で、 さすがのセナもピケに先行を許した。20周目前後には各車タイヤ交換のため順位が多少変動し、 プロスト(マクラーレン)が数周トップを走る場面もあったが、 30周目以降は再びピケとセナのブラジル人がトップ2を走る。

40周目前後に訪れるタイヤ交換では、ピットインのタイミングでセナが一旦トップに躍り出るが、 順位が落ち着くと再びピケに次いで2位。 そのままレースは進み、結局セナは1位ピケから35秒遅れの2位でゴールした。

表彰台では犬猿の仲と目されているピケとセナが、 一緒に巨大ブラジル国旗を掲げるといったシーンも見られた。



予選結果

 
ドライバー
チーム
タイム・備考
PP
 アイルトン・セナ  ロータス・ルノー  1'25"501
2位
 ネルソン・ピケ  ウイリアムズ・ホンダ  1'26"266
3位
 ナイジェル・マンセル  ウイリアムズ・ホンダ  1'26"749
4位
 ルネ・アルヌー  リジェ・ルノー  1'27"133
5位
 ジャック・ラフィット  リジェ・ルノー  1'27"190
6位
 ミケーレ・アルボレート  フェラーリ  1'27"485


決勝結果

 
ドライバー
チーム
タイム・備考
優勝
 ネルソン・ピケ  ウイリアムズ・ホンダ  1゚39'32"583
2位
 アイルトン・セナ  ロータス・ルノー  1゚40'07"410
3位
 ジャック・ラフィト  リジェ・ルノー  1゚40'32"342
4位
 ルネ・アルヌー  リジェ・ルノー  1゚41'01"012
5位
 マーティン・ブランドル  ティレル・ルノー  1Lap
6位
 ゲルハルト・ベルガー  ベネトン・BMW  2Laps
 
     
FL
 ネルソン・ピケ  ウイリアムズ・ホンダ  1'33"546




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