1986年 サンマリノGP


1986年4月25-27日
イタリア アウトドローモ・エンツォ・エ・ディノ・フェラーリ(イモラ)

予選:PP(10回目) 決勝:リタイア


開幕から2戦連続でPPを獲得しているセナは、ここイモラでもその速さを見せつける。

金曜日はブレーキとタイヤに問題がありいいドライビングができなかったとは言うものの、 強力なホンダエンジン擁するウイリアムズのピケに0.8秒もの大差をつけた。 これも完全主義者たる所以か? セナだけは他のドライバーとは違うレベルで物事を捉え、走っていたのかもしれない。 土曜日は渋滞でタイムアップならなかったが、それでもPPはセナのものだった。

決勝レースでは、好スタートを切るもののトサ手前のビルヌーブコーナーでピケにかわされ、 さらに4周目にはプロストとロズベルグのマクラーレン2台にも抜かれ4位に後退。 もしかしたら燃費を気にして序盤は押さえ気味に走っていたのかもしれない。

しかしレースは突然終わる。 12周目にリアのホイールベアリングが壊れて白煙が上がる。 セナはスローダウンしピットに戻りそのままリタイアした。 ちなみにチームメイトのダンフリーズにも同じトラブルが発生し、すでにリタイアしていた。

セナはこの年8回ものPPを獲得したがレースでは2勝に終わった。 予選では他を圧倒する速さを持っていたが、 決勝ではマシンの信頼性やパワー不足のルノーエンジンの影響で結果に結びつかないこともあった。 しかし逆に言うと、セナだからこそそんなマシンでもPPを奪えたのかもしれない。

セナのスピードへの欲求は果てしない…。



予選結果

 
ドライバー
チーム
タイム・備考
PP
 アイルトン・セナ  ロータス・ルノー  1'25"050
2位
 ネルソン・ピケ  ウイリアムズ・ホンダ  1'25"569
3位
 ナイジェル・マンセル  ウイリアムズ・ホンダ  1'26"159
4位
 アラン・プロスト  マクラーレン・TAGポルシェ  1'26"176
5位
 ミケーレ・アルボレート  フェラーリ  1'26"263
6位
 ケケ・ロズベルグ  マクラーレン・TAGポルシェ  1'26"385


決勝結果

 
ドライバー
チーム
タイム・備考
優勝
 アラン・プロスト  マクラーレン・TAGポルシェ  1゚32'28"408
2位
 ネルソン・ピケ  ウイリアムズ・ホンダ  1゚48'47"749
3位
 ゲルハルト・ベルガー  ベネトン・BMW  1Lap
4位
 ステファン・ヨハンソン  フェラーリ  1Lap
5位
 ケケ・ロズベルグ  マクラーレン・TAGポルシェ  2Laps
6位
 リカルド・パトレーゼ  ブラバム・BMW  2Laps
リタイア
 アイルトン・セナ  ロータス・ルノー  11周、ホイールベアリング
 
     
FL
 ネルソン・ピケ  ウイリアムズ・ホンダ  1'28"667




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