1986年 モナコGP


1986年5月8・10-11日
モナコ モンテカルロ市街地コース

予選:3位 決勝:3位


セナにとって3度目のモナコ。 1年目は中堅チームのトールマンで雨の中光る走りを見せ、優勝にあと一歩の2位。 「セナ」の名を世界に知らしめた。 2年目はPPを奪いながらトラブルでリタイア。 そして3年目にモナコ初優勝の期待がかかったが、如何ともし難いトップチームとの差に苦しめられることになる。

木曜予選はシケインでのギヤミスや、アタック中にヨハンソン(フェラーリ)に引っかかることもあったが暫定PP。 土曜午前のフリー走行で好タイムをマークし、最終予選でもPP確実かと思われたが、 コース渋滞でタイムを伸ばせず、3位に転落。

後のセナの予選アタックでの絶妙なタイミングを考えると 「らしくない」かもしれないが、逆に言うと、このような経験が後に生かされていったのかもしれない。

レースは1コーナーで2番グリッドのマンセル(ウイリアムズ)をかわし2位に上がり、 1位プロスト(マクラーレン)を追走する。

35周目にプロストがタイヤ交換のためピットインし、その間にセナがトップに立つが、 42周目のシケインでプロストにかわされ再び2位へ。さらにセナ自身もピットインする間に ロズベルグ(マクラーレン)にも先行を許す。

レースはそのまま、プロスト、ロズベルグのマクラーレン勢には歯が立たず、3位で終わった。 セナは「あのマシン(マクラーレン)には太刀打ちできないよ。」と、 マクラーレンとロータスの総合力の差が改めて示された。 ただ逆に言うと、セナはトップチームに次ぐリザルドを当たり前のように確実にものにできるようになっていた。

なお、このモナコGP開催中にセナはホンダの桜井淑敏総監督と会談。 セナはホンダエンジンに乗りたいと直訴し、桜井総監督もセナの情熱を感じる。 そしてセナの願いは叶い、翌87年からロータスにホンダエンジンが搭載されることになり、 セナとホンダはビジネスを越えた信頼と友情で結ばれることになる。



予選結果

 
ドライバー
チーム
タイム・備考
PP
 アラン・プロスト  マクラーレン・TAGポルシェ  1'22"627
2位
 ナイジェル・マンセル  ウイリアムズ・ホンダ  1'23"047
3位
 アイルトン・セナ  ロータス・ルノー  1'23"175
4位
 ミケーレ・アルボレート  フェラーリ  1'23"904
5位
 ゲルハルト・ベルガー  ベネトン・BMW  1'23"960
6位
 リカルド・パトレーゼ  ブラバム・BMW  1'25"533


決勝結果

 
ドライバー
チーム
タイム・備考
優勝
 アラン・プロスト  マクラーレン・TAGポルシェ  1゚55'41"060
2位
 ケケ・ロズベルグ  マクラーレン・TAGポルシェ  1゚56'06"082
3位
 アイルトン・セナ  ロータス・ルノー  1゚56'34"706
4位
 ナイジェル・マンセル  ウイリアムズ・ホンダ  1゚56'52"462
5位
 ルネ・アルヌー  リジェ・ルノー  1Lap
6位
 ジャック・ラフィット  リジェ・ルノー  1Lap
 
     
FL
 アラン・プロスト  マクラーレン・TAGポルシェ  1'26"607




TOPへもどる