シーズンも8戦を消化し、ここハンガリーから後半戦に突入する。
ロータスはリア部を改良するが、依然としてメカニカルグリップ不足に悩む。 金曜予選は8位、土曜になるとエンジンも不調に。 結局、金曜のタイムをちょうど1秒縮めてグリッドも6位に上昇したが、 前年のセナが記録したポールタイムからは約1秒遅い。 ホンダエンジンはパワフルなのだが、それをロータスのシャシーは生かしきれていない。 決勝レースでは、すぐに予選4位のプロスト(マクラーレン)をかわして5位に浮上。 序盤戦は2台のウイリアムズと2台のフェラーリの後ろでレースを進める。 しかし14周目には2位走行のベルガー、44周目には3位走行アルボレートのフェラーリ勢が相次いで脱落。 労せずして表彰台圏内に入る。 さらに残り6周となった71周目には1位マンセル(ウイリアムズ)が ホイールナットが緩みホイールが外れリタイア。 マンセルにはなぜかタイヤ・ホイール関連のトラブルが多い。 セナはレース後半、タイヤの異常振動により背中と脇腹の痛みと戦っていたが、 着実に順位を上げ無難に走りきり、ピケ(ウイリアムズ)から37秒遅れの2位でゴールした。 ロータスでの2位表彰台は、現状を考えれば上出来であろう。 マシン的にはウイリアムズやマクラーレン等より戦闘力に劣るが、 確実に入賞を続け今だピケと7点差のランキング2位を維持していた。 |
ドライバー |
チーム |
タイム・備考 |
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PP |
ナイジェル・マンセル | ウイリアムズ・ホンダ | 1'28"047 |
2位 |
ゲルハルト・ベルガー | フェラーリ | 1'28"549 |
3位 |
ネルソン・ピケ | ウイリアムズ・ホンダ | 1'29"724 |
4位 |
アラン・プロスト | マクラーレン・TAGポルシェ | 1'30"156 |
5位 |
ミケーレ・アルボレート | フェラーリ | 1'30"310 |
6位 |
アイルトン・セナ | ロータス・ホンダ | 1'30"387 |
ドライバー |
チーム |
タイム・備考 |
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優勝 |
ネルソン・ピケ | ウイリアムズ・ホンダ | 1゚59'26"793 |
2位 |
アイルトン・セナ | ロータス・ホンダ | 2゚00'04"520 |
3位 |
アラン・プロスト | マクラーレン・TAGポルシェ | 2゚00'54"249 |
4位 |
テイリー・ブーツェン | ベネトン・フォード | 1Lap |
5位 |
リカルド・パトレーゼ | ブラバム・BMW | 1Lap |
6位 |
ディレック・ワーウィック | アロウズ・メガトロン | 2Laps |
FL |
ネルソン・ピケ | ウイリアムズ・ホンダ | 1'30"149 |