1990年 サンマリノGP


1990年5月11-13日
イタリア アウトドローモ・エンツォ・エ・ディノ・フェラーリ(イモラ)

予選:PP(44回目) 決勝:リタイア


前戦ブラジルから1ヵ月半、長期のテスト期間を経て、F1はヨーロッパに戻ってきた。 当時はここサンマリノから本格的なシーズンがスタートするとよく言われていた。

金曜予選は、アタック中にマルティニ(ミナルディ)の事故による赤旗などで、 チームメートのベルガーに僅かに及ばず2位。しかし土曜日には逆転し、指定席であるPPを獲得。

「注意深く考えた上で、自分はできる、そしてどんなミスも犯さないんだと、信じられるかどうかがすべてなんだ。 慎重に考えてね」

レースはスタート直後はベルガーが先行するも、すぐにトサでセナがトップを奪い返す。 しかしセナはスタートしてすぐに自らのマシンの異変に気付く。

「右のリヤの何かが曲がっている感じがした。 少しだけスピードを落としたら、コントロールできるようになったよ」

しかし4周目のリバッツァでブレーキが効かなくなりコースアウト。 右側のリアホイール・リムのトラブルだった。 レースはパトレーゼ(ウイリアムズ)が7年ぶりの優勝を飾った。

当時は今に比べるとマシンの管理体制が低く、 また有効ポイント制だったために完走・ポイント狙いのレースよりも、 激しいバトルや「一か八か」の戦略などがよく見られたため、 リタイヤ率が若干高くなるが、その分見応えもあったように思える。



予選結果

 
ドライバー
チーム
タイム・備考
PP
 アイルトン・セナ  マクラーレン・ホンダ  1'23"220
2位
 ゲルハルト・ベルガー  マクラーレン・ホンダ  1'23"781
3位
 リカルド・パトレーゼ  ウイリアムズ・ルノー  1'24"444
4位
 テイリー・ブーツェン  ウイリアムズ・ルノー  1'25"039
5位
 ナイジェル・マンセル  フェラーリ  1'25"095
6位
 アラン・プロスト  フェラーリ  1'25"179


決勝結果

 
ドライバー
チーム
タイム・備考
優勝
 リカルド・パトレーゼ  ウイリアムズ・ルノー  1゚30'55"478
2位
 ゲルハルト・ベルガー  マクラーレン・ホンダ  1゚31'00"595
3位
 アレッサンドロ・ナニーニ  ベネトン・フォード  1゚31'01"718
4位
 アラン・プロスト  フェラーリ  1゚31'02"321
5位
 ネルソン・ピケ  ベネトン・フォード  1゚31'48"590
6位
 ジャン・アレジ  ティレル・フォード  1Lap
リタイア
 アイルトン・セナ  マクラーレン・ホンダ  3周、ホイール
 
     
FL
 アレッサンドロ・ナニーニ  ベネトン・フォード  1'27"156




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