1991年 ブラジルGP


1991年3月22-24日
ブラジル アウトドローモ・ホセ・カルロス・パーチェ(インテルラゴス)

予選:PP(54回目) 決勝:優勝(28回目)


8回目の挑戦となる地元ブラジルGP。ここまで考えられないようなアクシデントや失格などで 一度もブラジルでは勝てなかった。セナはここインテルラゴスでブラジルの英雄エマーソン・フィッティパルディの 優勝を見て、F1への思いが深まった。すでにF1界の頂点に立ったセナのやりのこした夢の1つは ここブラジルでの優勝だった。

前レースのアメリカGPではセナの圧勝で終わったが、インテルラゴスに入ると ライバル視されたフェラーリ勢の代わりにウイリアムス勢のマンセル、パトレーゼがセナに肉薄する。

土曜午前、2台のウイリアムズがセナの前を行く。午後の予選でも最初のアタックでトップに立ったものの すぐに0.5秒以上速いタイムで逆転される。なかなかトップに立てなかったが、セッティングを煮詰め残り4分でコースインし、 ギリギリのドライビングで一気に自身のタイムを1秒近く縮め、ウイリアムズ勢を逆転しPP。 セナが限界でアタックしていたのに対し、ウイリアムズ勢にはまだまだ余裕が感じられ、決勝では接戦が予想された。

決勝レースは予選3位のマンセルが2位に上がり、セナとデットヒート。 ピットイン時にセミオートマのギアボックストラブルで15秒近くタイムロスしセナとの間隔が開くが、 すぐに挽回しセナを再び追撃する。しかしマンセルはタイヤのパンクを感じ50周目にピットイン。さらにその後 ギアボックストラブルで大スピン。ゆるゆると動き出したが結局ここでリタイアしてしまう。

  マンセルの次はパトレーゼ。20秒以上あった差を急速に詰めて追ってくる。 セナはそのころ3速と5速を失ってしまい、起伏が激しいインテルラゴスを最終的には6速だけで走っていた。 体力は限界に達し、何度もレースを諦めかけたのだと言う。

しかし母国での優勝への執念が天に通じたのか、その差が5秒を切る頃になると空から雨が降り出し、 パトレーゼも思い切って攻められず差の詰まり方が鈍くなる。 結局、2.991秒差で逃げ切り母国ブラジル初制覇。ゴール後、コックピット内で子供のように泣きじゃくる「人間セナ」がそこにいた。



予選結果

 
ドライバー
チーム
タイム・備考
PP
 アイルトン・セナ  マクラーレン・ホンダ  1'16"392
2位
 リカルド・パトレーゼ  ウイリアムズ・ルノー  1'16"775
3位
 ナイジェル・マンセル  ウイリアムズ・ルノー  1'16"843
4位
 ゲルハルト・ベルガー  マクラーレン・ホンダ  1'17"471
5位
 ジャン・アレジ  フェラーリ  1'17"601
6位
 アラン・プロスト  フェラーリ  1'17"739


決勝結果

 
ドライバー
チーム
タイム・備考
優勝
 アイルトン・セナ  マクラーレン・ホンダ  1゚38'28"128
2位
 リカルド・パトレーゼ  ウイリアムズ・ルノー  1゚38'31"119
3位
 ゲルハルト・ベルガー  マクラーレン・ホンダ  1゚38'33"544
4位
 アラン・プロスト  フェラーリ  1゚38'47"497
5位
 ネルソン・ピケ  ベネトン・フォード  1゚38'50"088
6位
 ジャン・アレジ  フェラーリ  1゚38'51"769
 
     
FL
 ナイジェル・マンセル  ウイリアムズ・ルノー  1'20"436




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